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旅に出る理由なんて何一つ無いあなたが、きっと旅に出たくなるシティポップ5選

ぼくらが旅に出る理由

旅が好き、という方は多いですが、その理由を答えられる方は少ないのではないでしょうか?これまでも数々のアーティストが旅の理由をテーマにした曲を書き上げ、歌い上げました。

くるりは、「僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって」と前置きして、「ここじゃどうも息が詰まりそうになった」だとか、「今宵の月が僕を誘っている」だとか、ああだこうだと理由を告げた後、「僕には旅に出る理由なんて何ひとつない」と吐露していました。(ハイウェイ

小沢健二は、「ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり」と歌って、「遠くまで旅する人たちにあふれる幸せを祈るよ!」という人生礼賛をやってのけました。(ぼくらが旅に出る理由

何故かどうしても、旅に心が動かされてしまいます。映画でも小説でも、旅をテーマにした作品が数え切れないほどあります。それはきっと、私たちが旅の素晴らしさを根源的に共有しているからに違いありません。

今回は、旅がテーマの最新のシティポップを5曲ご紹介して、みなさまにイッチー・フィート(旅に出たくてうずうずする気持ち)を味わっていただきたいと思います。

旅がテーマの最新シティポップ5選

Gospel In Terminal / bonobos

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交響せよ全機 一斉に青空(あおぞら)れ

西へ東へ 朝を夜を

2017年最も感動した1曲です。NYテイストのクローズドリムショットのフラムがビートを刻む現代的なイントロは、アウトロでもリフレインして、旅路の連続性を感じさせられます。しかし、「青空(あおぞら)れ」なんてワード、一体誰が思いつくでしょうか。

Superfine / シンリズム

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ロマン溢れる世界旅行

名曲達が待ってるぜ

「天才」と期待される新進気鋭のシティポップ・マエストロは、1997年生まれの弱冠20歳(!)チャカチャカとステップを刻むようなギターのカッティングに、マリンバやグロッケンの甘ったるいフレーバーが加わり、時折聴こえてくるシンセが夢見心地を演出しています。シンリズムはなんだか初期と比べると少しずつサウンドのコクが増してきている印象です。恋に落ちれば、ロマンに満ち満ちた色彩あふれる光景が―まだ見たことのない世界の風景もー走馬灯のように眼前に展開されるのですね。

時をかける少女 / 原田知世

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時をかける少女 愛は輝く舟

過去も未来も星座も越えるから 抱きとめて

原田知世のデビュー35周年記念で、自身のヒット曲をセルフカバー。作詞・作曲はユーミン。女の子の恋はいつも複雑で、広大でありながらどうして物憂げなのかと考えさせられます。時計が針を刻むようなドラムパターンやストリングスの立体感のあるアンサンブルが時空の広がるのを感じさせます。

であう、わかれる / YeYe

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そうだ、町へでかけよう

そうだ、あなたのことが知りたい

ああ、未知の世界へ

京都在住のシンガー・ソングライター・YeYeは「この曲は宇宙人がやってきた時のために作った」と言いました。宇宙人、というわりには、陽の当たる大通りを足取り軽やかに歩くようなリズムです。聴いているだけでわくわくしてしまいます。未知との遭遇と既知との離別、つまり、出会いと別れは、旅と切っては切り離せないテーマですよね。

旅とフェリー / 婦人倶楽部

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海は続いてく 波は控えめがいいわ

旅の思い出をのせて運ぶ 今日は泣かないわフェリー

新潟は佐渡ヶ島で結成された「婦人倶楽部」は、その名の通り全員が佐渡に住む主婦であるシティポップ・グループです(という体ですが、真相は定かではありません。)佐渡に住む人びとにとって、旅はフェリーで始まるようです。サビ前のオーギュメント・コードがたまりません。ピチカート・ファイヴを彷彿とさせる、晴れた日にぴったりな婦人サウンドです。