東南アジア旅行記 Day 9 都会に埋没して

@マレーシア・クアラルンプール


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クアラ・ルンプールは兎にも角にも都会だ。世界最大級のショッピング・モールに、世界最大級のツイン・タワー。各国の料理が集まるストリートに、世界中からの人びとが集う。ゴキブリまで無闇に大きいことさえ除けば、誰であっても日常生活に困ることは無い。

私は、ヘアサロンで散髪を済ました後、バックパックの千切れたファスナーを修繕屋で直して貰っている間に、猫のいるカフェ『VCR』にてブログのデザインをリニューアルした。そして、撮影スポットであるKLCC公園からペトロナス・ツイン・タワーを見上げ、屋台街アロー通りで夕食を取り、飲み屋街チャンカット・ブキビンタンで飲み歩いた。

なんだ、クアラ・ルンプールは0点だと思っていたが、思ったより悪くないじゃないか。

しかし、私は、焦っていた。ここでは、ありとあらゆる欲望を満たせる。良いものも、悪いものも、その機能に応じて、然るべき場所に収納され、パーツとして組み込まれている。全てが構造的に存在しており、そして、そうあるべきなのである。

――あなたには、何ができますか?

声が聞こえる。東京がそうするのと同様に、クアラ・ルンプールも、私の背中を小突いてきた。