エッセイ

No Beer, No Live

ちょうど一昨年の今日、留学先のイギリス・ニューカッスルから日本に帰ってきた。私はイギリスにいる間、ピアノ・トリオと呼ばれる3人編成のジャズバンドで演奏活動を行っていたので、帰国の前日には、そのメンバーの1人であるPeterとお酒を飲み交わすこと…

ちょっと足りない

寝すぎた日があると、どうも頭が回らない。腹は八分目がちょうどいい。精魂尽き果てるセックスは、翌日に響く。とかく欲と言うものは、満たしすぎると悪影響を及ぼすようだ。 むしろ目の欠けた竜の絵を見て、何か足りない、という渇望の妙を楽しむうちが花な…

パリはおしゃれの季語である

ちょうど2年前の3月の日記を見返すと、こんな一文があった。 2015年3月23日 夜のパリを走った。 そんなことあったっけ、なんだったかなあ、と考えあぐねていたが、こないだふと思い出した。 そのころ、パリに旅行に行った。 1週間のひとり旅で、予定は何…

わくわく感はどこにあるのか

大人になると、わくわくしなくなるといいます。 どきどきしなくなっているわけではないです。 たとえば、初めてのスピーチの壇上に登る新入社員。 「覚えたとおりに喋れるかなあ」と考えています。 はらはらしなくなっているわけでもないでしょう。 客席を見…

静けさは嵐のあとに訪れる

これは、『ポール=マルリの洪水』という絵画です。 アルフレッド・シスレーが、雪解けによる洪水に襲われたパリのようすを描いたものです。 破壊的な浸水に見舞われた街の風景、というには、あまりにもきれいな青空です。 小舟に乗った2人の街人も、他愛も…

京都に行ったことはありますか

先日、「京都に行ったことはありますか」と職場の先輩に尋ねた。すると、「行きましたよ。たしかに、すごく集中はできましたね。」との返答だった。 どうやら、京都の道はすべて「哲学の道」だと思っていたらしい。 いやいや、京都をなんやと思ってるんです…

インドのデリーからイギリスのロンドンまで

www.youtube.com 『深夜特急』という紀行小説がある。幼少期、冬休みにぼんやりと見ていたテレビで『劇的紀行 深夜特急』という大沢たかお主演のドラマが再放送されていた。この小説をドキュメンタリー調でドラマ化したもので、人生で初めて最初から最後まで…