なぜ、素晴らしい音楽を聴くと涙が出るのか?

部屋で小曽根真の"We’re All Alone"を聴いていたら、気付いたら涙が出ていた。 私も音楽の演奏者の端くれとして、「どうすればライブで人が感動するのか?」ということを考える。そのため、音楽を聴いて涙が出たり鳥肌が立つと、思わず心の琴線と対話したく…

『丸の内サディスティック』型コード進行のシティポップ5選

www.youtube.com 椎名林檎の『丸の内サディスティック』は言わずと知れた名曲ですが、印象的なコード進行(IVM7 - III7 - VIm7 - I7)が使われていることでも有名です。似たコード進行は、『幸福論』『長く短い祭』などでも使われており、林檎節を特徴づける…

『多動力』を読んだ ― 昨日と同じ今日を過ごしてないか?

老いとは、新しいものに興味がなくなること。 昨日と同じ今日を過ごしてないか? ― 堀江貴文 『多動力』 ホリエモンこと堀江貴文氏の『多動力』を読みました。 好奇心に正直に、そして自分のために生きている方だなあ、と感じました。しかし、「自分の時間を…

太宰治の『朝』は、昭和の『やれたかも委員会』だった

cakes.mu 太宰治の『朝』を読んでいたら、ふっと『やれたかも委員会』を思い出しました。 大人になると、夜は存外に短いと思われます。 しかし、情動との数分の葛藤は、思い出の中では永遠にもなるのかもしれません。 ほんの5分で読める超短編なので、普段…

バーガーキング『炎上広告』にみる、ソーシャル時代の「ありのまま」ブランディング

燃えさかるお店 「印刷媒体は古風なメディアと思われるかもしれない。しかし実は、一流の印刷広告は顧客と非常に対話的なコミュニケーションをもたらす。」 これは、カンヌ・ライオンズで、Fran Luckin(Grey Africa, Chief Creative Officer)が出版・印刷…

No Beer, No Live

ちょうど一昨年の今日、留学先のイギリス・ニューカッスルから日本に帰ってきた。私はイギリスにいる間、ピアノ・トリオと呼ばれる3人編成のジャズバンドで演奏活動を行っていたので、帰国の前日には、そのメンバーの1人であるPeterとお酒を飲み交わすこと…

ちょっと足りない

寝すぎた日があると、どうも頭が回らない。腹は八分目がちょうどいい。精魂尽き果てるセックスは、翌日に響く。とかく欲と言うものは、満たしすぎると悪影響を及ぼすようだ。 むしろ目の欠けた竜の絵を見て、何か足りない、という渇望の妙を楽しむうちが花な…

決心の水曜日

先週の水曜日、某広告代理店の説明会に行って、突然思考が進んだので、これまでぼんやりと考えてたことを言語化した。書き終えて眺めてみると、骨子は案外ぶれていないものである。 http://ekanoh.hatenadiary.com/entry/2017/03/01/221349 以前ブログに書い…

伝えたいこととかあんまり無いんですよ

ウェブマガジンのVATEに、私が尊敬しているギタリストのひとりである馬場孝喜氏のインタビューが載っていた。 www.squeeze-jp.com 阪大の理学部で物理学を学び、そこからミュージシャンとして生きていく道を選んだ、いわゆる変わり者だ。 音楽的には、ブラジ…

『人間失格』を読んだ

十数年ぶりに、『人間失格』を読み直した。初めて読了したのは中学生のころだったように思う。当時と比べて、酒や煙草、あるいは上野とか銀座といった言葉にも、それなりにリアリティが伴うようになったことで、文章から想起される情景の解像度も格段にあが…

『確率論と私』を読んだ

伊藤清先生の『確率論と私』を読んだ。 先生が数学に出会い、確率解析の分野を作り出すまでの軌跡を描いた自著だが、心に響く内容だったのでここに記す。 数学と色即是空 まず印象的だったのは、『般若心経』の引用から始まる、先生の数学に対する解釈だ。 …

パリはおしゃれの季語である

ちょうど2年前の3月の日記を見返すと、こんな一文があった。 2015年3月23日 夜のパリを走った。 そんなことあったっけ、なんだったかなあ、と考えあぐねていたが、こないだふと思い出した。 そのころ、パリに旅行に行った。 1週間のひとり旅で、予定は何…

ハッとして、グッとくる

「ハッとして、グッとくる」は、「優れたアイデアはどういうものか?」という問いに対するひとつの答えである。「ハッ」として心が動き、「グッ」と身体を動かそうと思える、ということを意味している。たとえば、手段に新奇性があり「ハッ」として、目的が…

わくわく感はどこにあるのか

大人になると、わくわくしなくなるといいます。 どきどきしなくなっているわけではないです。 たとえば、初めてのスピーチの壇上に登る新入社員。 「覚えたとおりに喋れるかなあ」と考えています。 はらはらしなくなっているわけでもないでしょう。 客席を見…

『風をあつめて』弾いてみた

www.youtube.com 街のはずれの 背のびした路次(ろじ)を 散歩してたら 汚点(しみ)だらけの 靄(もや)ごしに 起きぬけの路面電車が 海を渡るのが 見えたんです それで ぼくも 風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて 蒼空(あおぞら)を翔けたいんです …

静けさは嵐のあとに訪れる

これは、『ポール=マルリの洪水』という絵画です。 アルフレッド・シスレーが、雪解けによる洪水に襲われたパリのようすを描いたものです。 破壊的な浸水に見舞われた街の風景、というには、あまりにもきれいな青空です。 小舟に乗った2人の街人も、他愛も…

キリンジが好きでたまらないあなたへ送るシティポップ3選

www.youtube.com みんな愛の歌に背突かれて、与えるより多く奪ってしまうんだ キリンジ、いいですよね。 あっさりとした歌声、ひねくれたコード進行、横ノリのグルーヴ、そして抒情的な歌詞。 ひとつひとつの曲の吸引力が恐ろしいほどに強く、噛めば噛むほど…

京都に行ったことはありますか

先日、「京都に行ったことはありますか」と職場の先輩に尋ねた。すると、「行きましたよ。たしかに、すごく集中はできましたね。」との返答だった。 どうやら、京都の道はすべて「哲学の道」だと思っていたらしい。 いやいや、京都をなんやと思ってるんです…

インドのデリーからイギリスのロンドンまで

www.youtube.com 『深夜特急』という紀行小説がある。幼少期、冬休みにぼんやりと見ていたテレビで『劇的紀行 深夜特急』という大沢たかお主演のドラマが再放送されていた。この小説をドキュメンタリー調でドラマ化したもので、人生で初めて最初から最後まで…

今日の後に今日なし

みなさま、あけましておめでとうございます。 今年の年末年始は、友人たちから申し合わせたようにたくさんの婚約・入籍報告を聞きました。このところ気持ちのいい晴天が続いたこともあり、とても晴れやかな気分です。みんな少しずつ幸せに向かっていて、心か…

耳が幸せになる海外のハモり動画5選

クリスマスは学生アカペラグループ「LaVoce」の冬公演に行きました。「ハモネプ」の世界でした。 演奏だけでなく照明など演出もしっかり力を入れていて、純粋にレベルが高かったです。 自分が音楽を聴いていて鳥肌が立つ瞬間は、 無意識に身体が動いてしまう…

就活とはインターンをすることである

日系の教育系の会社で、新規アプリ立案・開発するインターンに参加した。 恐れ多くも最優秀賞とMVP賞を頂き、誕生日まで祝って頂き、とても貴重な体験をすることができた。 いつのまにやら年の瀬なので、すこしずつ今年のことを振り返っていこうと思う。 今…

TOEFLiBTを60→100にするまでにやったこと

もちろん110点越えやなんなら満点の方々もいるのですが、 いわゆる純ジャパが試行錯誤しながらTOEFLで100点を獲得するまでにやったことをここにまとめておこうと思います。初期スペックとしては、大学入試当時のセンター英語が9割5分で、大学に入ってからお…

『人工知能は人間を超えるか』を読んだ

『人工知能は人間を超えるか』を読みました。 著者は東大の松尾先生。TEDにも登壇しています。 www.youtube.com どんなことが書いてあるか 第一次人工知能ブームから現在の第三次ブームまでの歴史 「人工知能」と呼ばれているものたちの整理 有名な機械学習…

アンニュイな女性ボーカルに癒やされて

折に触れて、松任谷由実や土岐麻子をエンドレスリピートする時期がくる。春や秋に多いような気もする。 粒がたったバンドサウンドの上にアンニュイな女性ボーカルが乗ったアレンジってたまらないよなあ。 そんなサウンドを久々に欲しくなって、このところ聴…

コトバに出しつづける必要性

ふつうの人ならとうに気付いてるだろうことを、この歳になってようやく気付き始めたことに恥ずかしさが募ってならないが、大切な心境の変化なのでまとめておきたいと思う。 たくさんの人に会う 高校から続けてきたジャズバンド活動に終止符を打ち、大学3年生…

ビッグデータをクリエイティブに

ESを提出したりインターンや本選考の面接を受けたりする、いわゆる就職活動を始めて都合1年が経った中で、あらためてマインドマップを書きながら、”デザイン”と”エンジニア”をくるくる往復し、鉛筆を放り投げた。ギターを弾きたくなる気持ちをぐっと堪えて…

まぶたの裏に「読み込み中にくるくる回るあれ」を見て

Spinner(スピナー)などと呼ばれるらしい。 一般にはPreloader(プレローダー)と呼ばれるものの一種のようだ。 今夜は、眠りにつくかつかないかの境目、まぶたの裏にスピナーがあらわれて、なかなか夢が始まらなかった。 東京に来てからというもの、毎日が…