東南アジア旅行記 Day 11 東洋のベニス・マラッカ

@マレーシア・マラッカ クアラ・ルンプールからわずか10リンギット(≒250円)、バスで2時間ほど揺られれば、ほとんど一切のトラブルも無く、世界遺産・マラッカに到着した。 歴史上貿易港として栄えて来たマラッカには、マレー、インディア、中国に加えて…

東南アジア旅行記 Day 10 クアラ・ルンプールの打ち上げ花火

@マレーシア・クアラルンプール 東南アジアの料理は、ふつうの日本人にとっては量が多いことも多いが、スパイスが効いているため、苦しみながらも平らげてしまう。食後、耳孔からポタポタと汗を落としながら、不必要なまでに甘味が効いたローカル珈琲「コピ…

東南アジア旅行記 Day 9 都会に埋没して

@マレーシア・クアラルンプール クアラ・ルンプールは兎にも角にも都会だ。世界最大級のショッピング・モールに、世界最大級のツイン・タワー。各国の料理が集まるストリートに、世界中からの人びとが集う。ゴキブリまで無闇に大きいことさえ除けば、誰であ…

東南アジア旅行記 Day 8 クアラ・ルンプールでは、眉に唾を付けよ

@マレーシア・ペナン〜マレーシア・クアラルンプール ペナン島の中心、ジョージ・タウンの最大とも言える特徴は、街の至る所で遭遇するストリート・アートであろう。 ほとんどのイラストは、街の小道具をそのまま活かし、壁中と壁外の世界を結ぶように描か…

東南アジア旅行記 Day 7 私たちは、人を変えることはできません。

@マレーシア・ペナン 汗臭くなった衣類をコイン・ランドリーにかけながら、『Mug Shot Cafe』で旅行記を一筆書いた。 愛想のいい店員にサーブされたアイス・カプチーノにベーグルが付いて、これ以上心地よい朝食があるだろうか? さて、どこへ行こう。ホス…

東南アジア旅行記 Day 6 説教おじさん is everywhere

@タイ・ハジャイ〜マレーシア・ペナン ――海峡の短い橋を渡ると、ユートピアがあった。 ハジャイの旅行代理店「Cathey GuestHouse」でペナン行きのミニバスのチケットを買って、バスでの国境越えを試みた。ドライバーのタイ人は妻夫木聡に似た顔立ちだが、眉…

東南アジア旅行記 Day 5 マレー半島を寝台列車で南下する

@タイ・バンコク〜タイ・ハジャイ バンコクは、言わずと知れた世界一の交通都市だ。タクシーに乗っても、渋滞に巻き込まれるとひとたまりもない。そこで、もしひとり旅なら、トゥクトゥクより、タクシーより、バイク・タクシーを選ぶのを強くお薦めする。疾…

東南アジア旅行記 Day 4 キム・ジョンイルはお好きですか?

@タイ・バンコク 昨日は夜が明けるまで酒を飲んでいたので、昼前まで泥のように寝た。朝起きてバッグを開けてみると、既にこれから着る服が無くなってしまっていた。洗濯洗剤を買って服を手洗いして、干したのだが、今日に限ってなかなか陽がでない。仕方な…

東南アジア旅行記 Day 3 シンハー・ビール・デイ

@タイ・バンコク〜タイ・アユタヤ どうやってアユタヤに行こうか、ベッドの上で調べていたら、昨日のタイ人の人妻2人組が車でアユタヤに行かないかと誘ってきていた。願ったり叶ったり、である。朝ごはんには露店で売っているバナナと牛乳を流し込んだ。東…

東南アジア旅行記 Day 2 「カ〜ンブリア〜!」

@タイ・バンコク 深夜、やっとの思いで眠りについたところで、ピカッと光って、すぐに轟音が響いた。かなり近いところに落ちたようだ。じきにバケツをひっくり返したような雨が降ってきて、部屋のシャワーもこれくらい出ればいいのに、と思った。 翌朝、ス…

東南アジア旅行記 Day 1 ぬるっとバンコク

@日本・成田〜タイ・バンコク 成田空港の出航ゲートに並んでいたら、CAがキメ顔でセルフィーを撮っているのが目に入った。格安航空にはこういうのは付き物だが、いいねの数ではなく乗客を数えて欲しいものである。私の後ろに並んでいた女子大生風が、「4時…

東南アジア旅行記 Day 0 Ticket to Bangkok

@日本・東京 ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ。気付けばパスポートを握りしめて「Ticket to Bangkok」と検索していた。休みにはどこそこへ行こうと思っている、といった話をさまざまな共同体の友人から…

社会人特有の「◯◯と思っていて〜」という表現について

社会人の会話は独特だ。私も就活生としていくつかの会社のミーティングなどに足を突っ込んだことがあるが、会議では「社会人の会話表現」が使えないと歯が立たない。初心者はまずは、「そもそも、これの目的は何だったっけ?」と5分に1回ほど尋ねておくと…

なぜ、素晴らしい音楽を聴くと涙が出るのか?

部屋で小曽根真の"We’re All Alone"を聴いていたら、気付いたら涙が出ていた。 私も音楽の演奏者の端くれとして、「どうすればライブで人が感動するのか?」ということを考える。そのため、音楽を聴いて涙が出たり鳥肌が立つと、思わず心の琴線と対話したく…

『丸の内サディスティック』型コード進行のシティポップ5選

https://www.youtube.com/watch?v=H_he4RMr2qswww.youtube.com 椎名林檎の『丸の内サディスティック』は言わずと知れた名曲ですが、印象的なコード進行(IVM7 - III7 - VIm7 - I7)が使われていることでも有名です。似たコード進行は、『幸福論』『長く短い…

『多動力』を読んだ ― 昨日と同じ今日を過ごしてないか?

老いとは、新しいものに興味がなくなること。 昨日と同じ今日を過ごしてないか? ― 堀江貴文 『多動力』 ホリエモンこと堀江貴文氏の『多動力』を読みました。 好奇心に正直に、そして自分のために生きている方だなあ、と感じました。しかし、「自分の時間を…

太宰治の『朝』は、昭和の『やれたかも委員会』だった

cakes.mu 太宰治の『朝』を読んでいたら、ふっと『やれたかも委員会』を思い出しました。 どうやら「情動との葛藤」は、今も昔も文学のテーマになるようです。 ほんの5分で読める超短編なので、普段あまり興味の無い方も、ぜひ。 太宰治 朝 恋愛は、チャン…

バーガーキング『炎上広告』にみる、ソーシャル時代の「ありのまま」ブランディング

燃えさかるお店 「印刷媒体は古風なメディアと思われるかもしれない。しかし実は、一流の印刷広告は顧客と非常に対話的なコミュニケーションをもたらす。」 これは、カンヌ・ライオンズで、Fran Luckin(Grey Africa, Chief Creative Officer)が出版・印刷…

No Beer, No Live

ちょうど一昨年の今日、留学先のイギリス・ニューカッスルから日本に帰ってきた。私はイギリスにいる間、ピアノ・トリオと呼ばれる3人編成のジャズバンドで演奏活動を行っていたので、帰国の前日には、そのメンバーの1人であるPeterとお酒を飲み交わすこと…

ちょっと足りない

寝すぎた日があると、どうも頭が回らない。腹は八分目がちょうどいい。精魂尽き果てるセックスは、翌日に響く。とかく欲と言うものは、満たしすぎると悪影響を及ぼすようだ。 むしろ目の欠けた竜の絵を見て、何か足りない、という渇望の妙を楽しむうちが花な…

決心の水曜日

先週の水曜日、某広告代理店の説明会に行って、突然思考が進んだので、これまでぼんやりと考えてたことを言語化した。書き終えて眺めてみると、骨子は案外ぶれていないものである。 http://ekanoh.hatenadiary.com/entry/2017/03/01/221349 以前ブログに書い…

伝えたいこととかあんまり無いんですよ

ウェブマガジンのVATEに、私が尊敬しているギタリストのひとりである馬場孝喜氏のインタビューが載っていた。 www.squeeze-jp.com 阪大の理学部で物理学を学び、そこからミュージシャンとして生きていく道を選んだ、いわゆる変わり者だ。 音楽的には、ブラジ…

『人間失格』を読んだ

十数年ぶりに、『人間失格』を読み直した。初めて読了したのは中学生のころだったように思う。当時と比べて、酒や煙草、あるいは上野とか銀座といった言葉にも、それなりにリアリティが伴うようになったことで、文章から想起される情景の解像度も格段にあが…

『確率論と私』を読んだ

伊藤清先生の『確率論と私』を読んだ。 先生が数学に出会い、確率解析の分野を作り出すまでの軌跡を描いた自著だが、心に響く内容だったのでここに記す。 数学と色即是空 まず印象的だったのは、『般若心経』の引用から始まる、先生の数学に対する解釈だ。 …

パリはおしゃれの季語である

ちょうど2年前の3月の日記を見返すと、こんな一文があった。 2015年3月23日 夜のパリを走った。 そんなことあったっけ、なんだったかなあ、と考えあぐねていたが、こないだふと思い出した。 そのころ、パリに旅行に行った。 1週間のひとり旅で、予定は何…

ハッとして、グッとくる

「ハッとして、グッとくる」は、「優れたアイデアはどういうものか?」という問いに対するひとつの答えである。「ハッ」として心が動き、「グッ」と身体を動かそうと思える、ということを意味している。たとえば、手段に新奇性があり「ハッ」として、目的が…

わくわく感はどこにあるのか

大人になると、わくわくしなくなるといいます。 どきどきしなくなっているわけではないです。 たとえば、初めてのスピーチの壇上に登る新入社員。 「覚えたとおりに喋れるかなあ」と考えています。 はらはらしなくなっているわけでもないでしょう。 客席を見…

『風をあつめて』弾いてみた

www.youtube.com 街のはずれの 背のびした路次(ろじ)を 散歩してたら 汚点(しみ)だらけの 靄(もや)ごしに 起きぬけの路面電車が 海を渡るのが 見えたんです それで ぼくも 風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて 蒼空(あおぞら)を翔けたいんです …

静けさは嵐のあとに訪れる

これは、『ポール=マルリの洪水』という絵画です。 アルフレッド・シスレーが、雪解けによる洪水に襲われたパリのようすを描いたものです。 破壊的な浸水に見舞われた街の風景、というには、あまりにもきれいな青空です。 小舟に乗った2人の街人も、他愛も…

キリンジが好きでたまらないあなたへ送るシティポップ3選

www.youtube.com みんな愛の歌に背突かれて、与えるより多く奪ってしまうんだ キリンジ、いいですよね。 あっさりとした歌声、ひねくれたコード進行、横ノリのグルーヴ、そして抒情的な歌詞。 ひとつひとつの曲の吸引力が恐ろしいほどに強く、噛めば噛むほど…