と、
音楽と、
読書

太宰治の『朝』は、昭和の『やれたかも委員会』だった

cakes.mu 太宰治の『朝』を読んでいたら、ふっと『やれたかも委員会』を思い出しました。 どうやら「情動との葛藤」は、今も昔も文学のテーマになるようです。 ほんの5分で読める超短編なので、普段あまり興味の無い方も、ぜひ。 太宰治 朝 恋愛は、チャン…

バーガーキング『炎上広告』にみる、ソーシャル時代の「ありのまま」ブランディング

燃えさかるお店 「印刷媒体は古風なメディアと思われるかもしれない。しかし実は、一流の印刷広告は顧客と非常に対話的なコミュニケーションをもたらす。」 これは、カンヌ・ライオンズで、Fran Luckin(Grey Africa, Chief Creative Officer)が出版・印刷…

No Beer, No Live

ちょうど一昨年の今日、留学先のイギリス・ニューカッスルから日本に帰ってきた。私はイギリスにいる間、ピアノ・トリオと呼ばれる3人編成のジャズバンドで演奏活動を行っていたので、帰国の前日には、そのメンバーの1人であるPeterとお酒を飲み交わすこと…

ちょっと足りない

寝すぎた日があると、どうも頭が回らない。腹は八分目がちょうどいい。精魂尽き果てるセックスは、翌日に響く。とかく欲と言うものは、満たしすぎると悪影響を及ぼすようだ。 むしろ目の欠けた竜の絵を見て、何か足りない、という渇望の妙を楽しむうちが花な…

決心の水曜日

先週の水曜日、某広告代理店の説明会に行って、突然思考が進んだので、これまでぼんやりと考えてたことを言語化した。書き終えて眺めてみると、骨子は案外ぶれていないものである。 http://ekanoh.hatenadiary.com/entry/2017/03/01/221349 以前ブログに書い…

伝えたいこととかあんまり無いんですよ

ウェブマガジンのVATEに、私が尊敬しているギタリストのひとりである馬場孝喜氏のインタビューが載っていた。 www.squeeze-jp.com 阪大の理学部で物理学を学び、そこからミュージシャンとして生きていく道を選んだ、いわゆる変わり者だ。 音楽的には、ブラジ…

『人間失格』を読んだ

十数年ぶりに、『人間失格』を読み直した。初めて読了したのは中学生のころだったように思う。当時と比べて、酒や煙草、あるいは上野とか銀座といった言葉にも、それなりにリアリティが伴うようになったことで、文章から想起される情景の解像度も格段にあが…

『確率論と私』を読んだ

伊藤清先生の『確率論と私』を読んだ。 先生が数学に出会い、確率解析の分野を作り出すまでの軌跡を描いた自著だが、心に響く内容だったのでここに記す。 数学と色即是空 まず印象的だったのは、『般若心経』の引用から始まる、先生の数学に対する解釈だ。 …

パリはおしゃれの季語である

ちょうど2年前の3月の日記を見返すと、こんな一文があった。 2015年3月23日 夜のパリを走った。 そんなことあったっけ、なんだったかなあ、と考えあぐねていたが、こないだふと思い出した。 そのころ、パリに旅行に行った。 1週間のひとり旅で、予定は何…

ハッとして、グッとくる

「ハッとして、グッとくる」は、「優れたアイデアはどういうものか?」という問いに対するひとつの答えである。「ハッ」として心が動き、「グッ」と身体を動かそうと思える、ということを意味している。たとえば、手段に新奇性があり「ハッ」として、目的が…